その十二 「おけい寿司」「源」

　二葉鮨四天王の一人、新家（にいのみ）安蔵氏は初代「御慶ずし」の親方として銀座で開店し、そののち八重洲に移転する。二代目はその「おけい寿司」に16歳の時に弟子入りした村瀬泰行氏、現在は三代目の滝口眞人氏に継承。

　二葉鮨四天王のもう一人、岡田源四郎氏は銀座「源」を開業するも現在に至らず、閉店となっている。「源」に藤本繁蔵氏がいた時期があり、その時に一緒にいたのが長沢甚五郎氏とのこと、1977年に赤坂「美楽留」（閉店）として独立した。

• 参考書籍

「日本一江戸前鮨がわかる本」早川光著　2009年　文藝春秋

「江戸前にぎりこだわり日記」川路明著　1993年　朝日出版社

「太陽」1999年4月号　平凡社