その十四 「奈可久」

 銀座「なか田」の初代中田一男氏に師事し「なか田」で修業した鈴木隆久氏が六本木に店を開いたのは1979年、26歳の時のこと。最初はテレ朝通りに面したビルの2階であった。外苑東通り沿いに移転して現在に至る。

 弟子には銀座「奈可久」(閉店)の齊藤信雄氏、新潟で独立した「鮨奈可久星野」の星野貴明氏、六本木ヒルズにほど近い「材木町奈可久」の木戸隆文氏、そして「銀座鮨奈可久」の村上亀氏。いずれも「奈可久」の看板を背負い「奈可田」の伝統を引き継いでいる。

 

(追記)2023年3月6日

 木戸隆文氏の「材木町鮨奈可久」は2023年2月23日、東麻布に移転して再オープン。屋号はそのまま。

 

(追記)2023年9月17日

 「鮨奈可久」で修業した、船橋の老舗すし店の三代目柴田英昭氏の「おかめ寿司」を系譜に追加しました。

 

 

 











 

 

  • 参考書籍

 

「鮨を極める」早瀬圭一著 2003年 講談社

「太陽」1999年4月号 平凡社