その三十五 「小笹寿し」

 「小笹寿し」は寿平八郎氏が1950年に新橋に創業したのが始まりで、「浅草けぬきずし」で三代目親方であった藤村宗次郎氏が、初代の板長となった。1954年には、銀座8丁目の現在地に移転する。当時の「小笹寿し」にいたのが岡田周三氏である。その後、1968年に支店である「小笹寿し原宿店」を任された。岡田周三氏は、「小笹寿し原宿店」が赤坂に移転するのをきっかけに、1973年に「小笹寿し下北沢」として独立して現在に至る。岡田周三氏のもとで銀座の「小笹寿し」で修業したのが寺嶋和平氏である。

 寺嶋和平氏は銀座「小笹寿し」に1965年に入店し、岡田周三氏とともに「子笹寿し原宿店」に移り、1969年に「小笹寿し日吉店」として独立、閉店する1989年まで勤め、その後は岡田周三氏の「小笹寿し下北沢」で握っていた。本家の銀座「小笹寿し」は1982年に閉店したが、寺嶋和平氏の独立に際し、銀座「小笹寿し」が1995年に復活して現在に至る。以上については「銀座のすし」山田五郎著に、詳細について書かれている。

 「小笹寿し下北沢」は現在、岡田周三氏のあと、二代目の西川勉氏が継いだ。また、銀座「小笹寿し」出身としては渋谷神泉「小笹」の佐々木茂樹氏、桜新町「喜与し」(閉店)の根津秀俊氏がいる。新しいところでは、西麻布「小笹すし」(閉店)の新垣正次氏、築地「鮨もりなり」の岡崎守成氏が銀座「小笹寿し」の出身。

 

(追記)2021年1月5日

 「鮨小山」の小山氏は神泉「小笹」の出身とのこと。2009年に八王子で独立開業した。

 (当ブログの閲覧者様から情報をご提供いただきました。)

 

(追記)2021年1月5日

 札幌「○鮨(まる鮨)」の二代目川崎純之亮氏は父・川崎武司氏の紹介で銀座「小笹寿し」で5年間修業。その後、父の店である「○鮨」に戻り、2016年1月より父から店を引き継いだ。

 

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  • 参考書籍

 

「銀座のすし」山田五郎著 文春文庫 2013年(株)文藝春秋