すしを握るには(右利きの場合)左手にネタをおき、その上に右手でシャリをのせるため、最初はネタが下になっている。そのため、どこかで上下(天地)を逆にする必要がある。これが「返し」と呼ばれるものであり、職人によって多種多様な返し方(握り方)をする。その「返し」には「本手返し」「小手返し」「縦返し」などと呼ばれる方法がある。
まずは「小手返し」から。もっとも多くの職人が使っている「返し」のため、「小手返し」一つとっても十人十色の握り方があるようで、左手一つで重力や反動を利用して返す場合や、右手を添えて横に転がして返す「横手返し」、さらには返す方向が逆(手先から手のひらに向かって返す方法)の場合などがある。
斉藤孝司氏
引退された某氏、小手返しからのしっかりとした握り
三谷康彦氏
中村龍次郎氏
- 小手返し(順不同・敬称略)
「鮨 水谷」 水谷八郎
「青空」 高橋青空
「鮨みずかみ」 水上行宣
「喜久好」 清水喜久男
「久兵衛」 今田洋輔
「鮨かねさか」 金坂真次
「鮨さいとう」 斉藤孝司
「鮨久いち」 出口威知郎
「寿し処寿々」 藤井陽一郎
「鮨いしやま」 石山孝雄
「すし家」 橋本 守
「銀座いわ」 岩 央泰
「鮨とかみ」 小田将太
「はっこく」 佐藤博之
「銀座鮨青木」 青木利勝
「鮨さわ田」 澤田孝治
「日本橋蛎殻町すぎた」 杉田孝明
「鮨はしもと」 橋本裕幸
「弁天山美家古寿司」 内田 正
「すし匠」 勝又啓太
「すし浅尾」 浅尾英二
「すし匠まさ」 岡 正勝
「鶴八」 石丸久尊
「新橋鶴八」 五十嵐寛和
「鮨竹」 竹内史恵
「鮨まつもと」 松本大典
「小笹寿し下北沢」 西川 勉
「三谷」 三谷康彦
「鮨よしたけ」 吉武正博
「鮨わたなべ」 渡部佳文
「海味」 長野充靖
「鮨龍次郎」 中村龍次郎
「匠進吾」 高橋進吾
「すし岩澤」 岩澤資之
「鮓職人秦野よしき」 秦野芳樹
「鮨橋口」 奥 勝次
「冨所」 佐藤浩二
「鮨処やまと」 安井大和