その六十 「鮨銀座おのでら」

 

 小野寺裕司氏(CEO)のONODERA GROUPのフードサービス部門の一つが「銀座おのでら」で鮨・天ぷら・鉄板焼きなどの外食産業を展開している。鮨は銀座のほか、上海、ハワイなど5店舗を経営している(2021年1月現在)。世界統括総料理長として銀座店(総本店)を任されているのが坂上暁史氏で、札幌「すし善」で10年ほど修業した後、2013年4月の「鮨銀座おのでら」の立ち上げから関わっている。

 「鮨銀座おのでら」の出身としては「鮨長島」の新井智晴氏がいる。新井智晴氏は銀座店を経て、ハワイ店、ニューヨーク店を勤務して帰国し「鮨長島」を開店。15歳から鹿児島・長島で3年間漁師をしていた経験から店名を「鮨長島」とした。

 また「鮨銀座おのでら」「ます田」で修業して「鮨来主」の個室で鮨を握っていたのが松浦修氏。2019年9月に白金に「鮨まつうら」を開業した。

 齋藤正樹氏は高校卒業後に東京のすし店に入り、23歳で札幌の「すし善」で修業、2013年に「鮨銀座おのでら」に就職した。銀座店、香港店を経て2016年にニューヨーク店の料理長に就任した。2019年カナダ・トロントに「Sushi Masaki Saito」として独立オープンした。

 「鮨銀座おのでら」で修業歴があるのが馬場幸成氏で、下高井戸「旭鮨總本店」で学んだ後に「鮨銀座おのでら」で修業し、恵比寿「SUSHI TOKYO 81」に入り2020年1月から「SUSHI TOKYO 81」の板長を務めた。2020年8月からは渋谷「鮨一(はじめ)」の板長を務めている。

 

(追記)2023年1月9日

 「鮨銀座おのでら」出身で、仮想店舗などで経験を積んだ渡邉哲也氏が「桜坂加とう」の跡で「桜坂渡利」を2022年10月にオープン。