その六十三 「蔵六鮨」

 

 「蔵六鮨」は1980年に六本木に開業。ほどなく岡島三七氏が店主となる。岡島三七氏の経歴は恵比寿「割烹入船」から始まり、姉妹店『入船寿司』にて長年修業を積んだとのこと。その後、六本木に3店舗(「本店」「西店」「三丁目店」)、青山に1店舗を展開していたがいずれも閉店。岡島三七氏は2012年8月に広尾「蔵六鮨三七味(ぞうろくずしみなみ)」として開業して現在に至る。蔵六の由来は幕末期長州藩大村益次郎の通称の一つ「蔵六」にちなみ命名したとのこと。(「蔵六鮨三七味」ホームページより:https://www.zourokusushi.com

 1995年6月に「蔵六鮨三丁目店」の場所に「蔵六鮨さか井」(閉店)をオープンし、店主は酒井利夫氏が務めていた。酒井利夫氏は2017年9月に麻布十番に「蔵六鮨さかい」として独立した。

 「蔵六鮨」は多くの職人をかかえ、小高雄一氏もその一人。1979年生まれ。埼玉や赤坂のすし店で修業し、岡島三七氏のもと六本木「蔵六鮨本店」で修業した。2012年3月に六本木「蔵六雄山」を開業。2019年4月に平河町の「ザ・キタノホテル東京」に「蔵六雄山」の支店をオープン(現在は閉店)。六本木本店改装中、小高雄一氏は平河町店にいたが、佐伯真生氏がおもに店をまかされていた。

 その他「白金ふくだ」(閉店)の福田篤氏や「西麻布拓」の佐藤卓也氏などが「蔵六鮨」の出身。

 

(追記) 2021年5月9日

 1960年(昭和35年)創業の新潟「兄弟寿し」の二代目本間龍史氏は「蔵六鮨三七味」で修業して「兄弟寿し」を引き継いだ。店舗は2016年3月にリニューアル。

 (当ブログの閲覧者様から情報をご提供いただきました。)

 

 

 

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