2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

その二 「寿司幸」

「寿司幸」は杉山幸二郎氏が1885年(明治18年)柴井町(現在の新橋5丁目付近)に創業したが、二代目杉山宗吉氏の時に空襲により焼失したため現在の地に移転した(「銀座のすし 山田五郎著」)。杉山宗吉氏は「美寿志」で修業した一人。 「美寿志」出身者とし…

その一 「美寿志」

「美寿志(みすじ)」が木挽町に開店したのは1855年(文政2年)。「美寿志」については資料や情報が乏しいが「寿司幸本店」の二代目杉山宗吉氏、銀座「久兵衛」の初代今田壽治氏、「日本橋寿司金」の鈴木守氏が修業した伝説の店である。 杉山宗吉氏の「すし…

江戸前ずしの店は古くから続く老舗も多く、暖簾分けや独立などにより職人を通して家系図のごとく関わり合っている。名店で修業して伝統の技を継承するとともに新しい江戸前ずしの仕事を追求しながら、その系譜は綿々と続いている。その江戸前ずしの系譜を個…