2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

その九 「二葉鮨」

銀座木挽町の「二葉鮨」は1977年(明治10年)の創業で、銀座に現存する最も古い江戸前ずしの店と思われる。昭和の初め頃、二代目小西力蔵氏の時に「二葉鮨」は「二葉会」という職人の派遣組織を運営していた(「究極の鮨(すし)〜職人・藤本繁蔵の世界〜:N…

その八 「すきやばし次郎」

「与志乃」の吉野末吉氏の弟子、「すきやばし次郎」の小野二郎氏は割烹料理屋での修業を経て1951年26歳の時にすし職人として「与志乃」に入る。「与志乃銀座店」の店舗を引き継ぐ形で独立したのが1965年。 小野二郎氏の長男小野禎一氏は銀座「すきやばし次郎…

その七 「与志乃」

銀座御三家と称されているのが「久兵衛」「与志乃」「奈可田」。今回はその「与志乃」の系譜をたどる。「与志乃」の初代・吉野末吉氏は名人と謳われ、「すきやばし次郎」の小野二郎氏、「鮨水谷」(閉店)の水谷八郎氏、「鮨松波」の松波順一郎氏など多くの…

その六 「鮨みつ川」「鮨とかみ」

金沢は北陸新幹線の開通などにより観光客も多く訪れており、他県出身者によるすし店の新規開業も多いが「小松弥助」の森田一夫氏などの老舗の職人も健在。 「久兵衛」出身の職人は全国でも活躍されており、金沢の「鮨みつ川」の光川浩司氏も「久兵衛」出身。…

その五 「鮨さいとう」

金坂真次氏の後輩の一人、齋藤孝司氏は1991年から「久兵衛」で修業を始めるが「久兵衛」での修業後はすしの世界から離れた時期もあった。金坂真次氏が2000年4月に銀座「鮨かねさか本店」を開業するのに合流、2004年に「鮨かねさか」の分店「鮨かねさか赤坂店…

その四 「鮨かねさか」

「久兵衛」出身者の一人、金坂真次氏が率いるいわゆる「かねさかグループ」に所属する職人は多く「かねさか」出身者の新規独立・開店も多数。グループとしては「鮨かねさか本店」の他に「鮨かねさかパレスホテル東京店」、「すし家」、「鮨こじま」(閉店)…

その三 「久兵衛」

「久兵衛」が開店したのは1935年(昭和10年)、今田壽治氏が26歳の時。今田壽治氏が秋田から上京して弟子入りしたのは昭和元年16歳の時、前述の木挽町「美寿志」であった。10年の修業を経て銀座8丁目に独立する。開店にあたっては浅野総一郎氏の支援を受け、…