その十七 「吉野鮨本店」

 「與兵衛鮨」三代目小泉菊太郎の弟子で四代目小泉喜太郎の兄弟弟子にあたるのが「吉野鮨本店」の初代吉野政吉氏で1879年に日本橋「吉野鮨」を創業した。二代目は吉野正三郎氏で、その時の「吉野鮨」がトロの握りの発祥と言われている。

 「鮓・鮨・すし―すしの事典」と言う大書を執筆した吉野昇雄氏が三代目にあたる。四代目吉野正二郎、五代目吉野正敏氏と続いて現在に至る。

 「吉野鮨本店」の出身が谷中「乃池」の野池幸三氏で、穴子で有名。「鮨みず乃」の水野良行氏も「吉野鮨本店」の出身で、以前は大門に「鮨芝大門水野」として店を開いていたが、2018年に白金台に移転した。

 

 

 

 











 

 

 

  • 参考書籍

 

「鮓・鮨・すし―すしの事典」吉野昇雄著 1990年 旭屋出版

東京生活別冊「東京のすし通になれる本」 2006年 枻出版社